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25/05/23()23:19:27No.1315817029

──で、あるか。

 

朱の月を背に、魔王は呟いた。

 

らぶらぶはぁとヨハンナ様大石像・オルタビルの頂にて、信長はその瞳を戦場へと投じた。黒鋼でできた教皇ヨハンナの巨像、その額に立ち、特異点の不夜の街を見下ろす。

 

そばに控えるのは、謎多き忠義の者・蘭丸X。霊脈情報を携えた報告の主でもある。

 

「聖杯へと至る霊脈の経路が判明しました。謎の松永…いえ!モリアーティ卿による解析結果です。各地の霊脈を先に潰すことで、敵の力を削ぎ、最終決戦の布石とする計画です」

 

蘭丸Xの報せに、信長は静かに頷く。

 

 

 

25/05/23()23:21:57No.1315818029

「……以前、あの店へ赴いた折より、奇妙な違和を感じてはいた。だが、それを疑念とせず、我までが魅了されかけたは──我が失態よ」

 

「信長様、そんなことはないのであります!あのお店、蘭丸もつい散財が止まらなかったので!」

 

「ガハハハハ!俺が言うのもなんだがなァ、遊びは控えとけ!そのうち戦場でドタマ吹っ飛ぶぜぇ!俺みたいによぉ!」

 

脇で豪快に笑い飛ばしたのは、森長可。

戦場であろうと、平時であろうと、常に笑うこの男。だからこそ、信頼に足る。

 

「──それで、松永の奴は何と言った」

 

「時計城の当主エルメロイ様、そして高杉フィナンシャルグループの高杉総帥と共に、霊脈の要所を擬似的に神格化し、各地に“形代”を奉じると言っていました。然しこれは、マスター様にも知られてはならぬ密事、いずれ狼煙を挙げる者ありとのことです」

 

「……で、あるか」

      225/05/23()23:22:44No.1315818322+

霊脈とは形なきもの、大地を巡る血脈。打ち砕くには、まず“口”を作らねばならぬ。その作業を担うのが、魔術師たちだという。

 

──兵糧攻め、か。

知られれば即座に対策を講じられる。ゆえに、隠密裡に進めねばならぬ。難しさを噛みしめつつ、信長は口を開いた。

 

「……蘭丸、湯漬けを。長可、鼓を用意せよ」

「おおっ!ってことはアレだな!?ついに本物が見れるのかァ!」

「うつけが……これは遊びではないぞ」

 

蘭丸の手ずから供された湯漬けを一息に流し込む。騒ぐ森をたしなめながら、信長は静かに立ち上がる。

 

──これは、覚悟だ。

かの本能寺にて炎と共に散ったあの時と同じ。死に逝く者たちの魂を背に、再び魔王は進まんとする。

 

そして、扇を手に、静かにその身を舞わせた。

 

 

 

25/05/23()23:24:25No.1315818914

        ┃         ┃

        ┃         ┃

  在 滅 生 一   夢 く 化 人

  る せ を 度   幻 ら 天 間

  べ ぬ 授 此   の ぶ の 五

  き も け の   如 れ う 十

  か の   世   く ば ち 年

  ┃ ぞ   に   な   を

  ┃         り

            ┃

            ┃

 

 

 

25/05/23()23:25:36No.1315819338

「お見事にございます、信長様!ユニヴァースの銀河オダー帝国でもその名は伝説に!」

 

「ガハハ!何それ!?殿様って宇宙にもいたのかよ!」

 

「はい!姿形は違いますが、“吉胞子”という胞子で増える大帝国の主です!ユニヴァース銀河においても指折りですよ!」

 

「マジかよ、殿はキノコかよ……!」

 

「──騒々しい。静かにせよ」

 

一喝。空気が凍る。

 

 

 

25/05/23()23:26:31No.1315819659

その時、遠く王狼の遠吠えが夜風に混じって聞こえた。

 

──これぞ狼煙である。

戦の始まりの鬨の声である。

 

脳裏に過るは、かの桶狭間。少数で大軍を討ち、天下に信長ありと轟かせた“始まり”の地。

 

──是非もなし!

 

「蘭、長可。出陣ゆえ、供を致せ。鬨が聞こえた」

 

「はっ!」「応ッ!」

 

その瞬間、魔王は動いた。

今、再び世界を焼くために。

 

 

 

25/05/23()23:34:28No.1315822529

特異点がどうなるか不安よな

ノッブ動きます

 

 

 

25/05/23()23:37:00No.1315823493

>「……以前、あの店へ赴いた折より、奇妙な違和を感じてはいた。だが、それを疑念とせず、我までが魅了されかけたは──我が失態よ」

魅了というかシャンパン本能寺おもしれーってはしゃいでただけですよねノッブ

 

 

 

25/05/23()23:38:03No.1315823942

>魅了というかシャンパン本能寺おもしれーってはしゃいでただけですよねノッブ

シャンパン本能寺に炎属性付与!して遊んでたのはそう

 

 

 

25/05/23()23:40:50No.1315824929

>魅了というかシャンパン本能寺おもしれーってはしゃいでただけですよねノッブ

あのときの最後に「なんか客層おかしくない?」って書いてくれた怪文書「」が居たのでこの魔王ノッブが書けました

 

 

 

25/05/23()23:42:42No.1315825579

今更だけどなんなんだよシャンパン本能寺

 

 

 

25/05/23()23:44:02No.1315826030

>今更だけどなんなんだよシャンパン本能寺

燃えるシャンパングラスで作った本能寺じゃろ

 

 

 

25/05/23()23:45:19No.1315826442

>燃えるシャンパングラスで作った本能寺じゃろ

シャンパンもグラスも燃えぬわ!

魅了されるでないわし!!

 

 

 

25/05/23()23:59:12No.1315831416

うっすいガラスでこさえたシャンパン本能寺にスピリタスとか注いで火属性付与!したら焼け落ちないだろうか

 

 

 

25/05/24()00:01:19No.1315832185+

>うっすいガラスでこさえたシャンパン本能寺にスピリタスとか注いで火属性付与!したら焼け落ちないだろうか

ガラスが熱で破裂して撒き散らされるからヤバい

 

 

 

25/05/24()00:02:17No.1315832562

誰かが燃やした方が良いといい

本当に鬼と五十路と都市と狼と魔王が動いて燃やしだした

ノッブ達が上手く行けば魔力の供給口はぐだだけになるが

くだが繋がっている内は持久戦だな

 

 

 

25/05/24()00:05:59No.1315833875

完全に供給切っちゃうのもヤバくない?

って怪文書もあるからどうなるかわからん

とりあえず店に通うしかない

 

 

 

25/05/24()00:07:45No.1315834501

巧く書き切れてないんですがノッブ達がやろうとしてること

・エルメロイと高杉が霊脈の神格化を行い霊脈楔を打つ

・その神をノッブ達が弱体化させることでそのダメージを霊脈に照応させ霊脈を弱体化させる

・聖杯に意志があるかはさておきシステムに組み込まれている鯖やマスターに気づかれないようにやる

 

 

 

25/05/24()00:09:49No.1315835269

書ききれなくても別の怪文書「」がいいように解釈してくれるから是非もないぞ!

 

 

 

25/05/24()00:19:46No.1315838646

むしろ設定書いても拾われない可能性もあるからな怪文書特異点

何故か拾われるのもあるシャンパン本能寺とかおもらしおっきーとか