18/07/25(水)21:18:42 No.521352161
8月4日、23時、森の中。
首無し男が目の前にいた。顔は無いはずなのにまるでこちらを見ているようだった。その両手には首刈り鎌みたいな武器を握りこちらへ1歩ずつ近づいてくる。
逃げた。
追いかけてくる。
ライトを後ろに投げつけた。
止まらない。
川を越えた。
いるはずの無い狼の遠吠えが聞こえた。
暗い森を出た。
月明かりが見える。
大人がいた。月明かりに照らされた男は夏なのにコートを纏い、怪我をしているのか顔は包帯で巻かれていた。帽子を深く被りサングラスも有る為その表情は分からない。
恐怖に駆られていた少年はひたすらにその男に助けを求めた。男は何も言わずに少年の後ろを指さす。少年は思わず後ろを見るが何もいなかった。どういうこもかと男の方へ振り返ると男は影も残さず消えていた。
何も分からなくなり少年は走る。民家の光に向かって。
足音が聞こえる。首無し男の足音ではない。さらに大きく重い何かが恐ろしい速さで近づいてくる。
18/07/25(水)21:20:16 No.521352619
トウモロコシ畑の道に入った。足音は聞こえなくなっていた。少年は疲れ果てしゃがみこんだ。風の無い夜だった。なのに両側に生い茂るトウモロコシがざわざわと音をたて揺れ始める。また走ることは出来ずそのままトウモロコシ畑を見つめるしか出来ない。目の前でトウモロコシが何かに踏まれたかのように潰れた。
その直後"透明"な何かは"狼"のように吠えながら彼の"首"を刈────────────────
目覚まし時計が耳元でけたたましく鳴り響く。少年は目頭を擦りながら起き上がる。昨日の日付のままだったカレンダーに気付きそれを剥がして8月4日にした。剥がした紙の隅に書いた覚えの無い3桁の数字を見つけるが特に何も考えずに少年はゴミ箱へ捨てる。昨日耳にした透明首無し狼ライダーなどという七不思議とはまた別の都市伝説は記憶の果てに忘却され、少年はいつものように食卓へ歩き始める。彼の夏休みはまだまだ終わらない。
18/07/25(水)21:21:19 No.521352997
透明人間いる!
18/07/25(水)21:22:12 No.521353281
透明人間さんもいるの珍しいな!
18/07/25(水)21:23:32 No.521353715
夏休み特異点がどんどん増える!
18/07/25(水)21:28:10 No.521355304
死んで…る…ない…?
18/07/25(水)21:32:46 No.521356957
いやー夢で良かった!夢で!現実だったら辛い死に様を晒して皆を悲しませていただろうけど夢だからセーフだった!
やっぱり夢はいいよね夢!安全で!
18/07/25(水)21:35:02 No.521357751
>いやー夢で良かった!夢で!現実だったら辛い死に様を晒して皆を悲しませていただろうけど夢だからセーフだった!
>やっぱり夢はいいよね夢!安全で!
そうですね
全くその通りだと思います
18/07/25(水)21:47:37 No.521362125
ロボ達はマスターを夢の中で殺して起こそうとしている?
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