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20/09/27()20:10:27No.731720638

グランドクソビッチの純愛ご奉仕

 ~ぜーんぶボクに任せて良いんだよ~

 

 

 

20/09/27()20:10:41No.731720715

そこは開かれた理想郷。

花と空に包まれた幻想の塔。

人であろうと人であらずとも、その眼で見たらけして忘れられぬ場所。

 

どこまでも花は咲き誇り、

空は彼方まで広がり続け、

そして男女は交わり続け、

 

理想郷の美しさに混じる交尾の生々しさは異物だからこそ

どうしようもなく強く浮かび上がり目についてしまうものだった。

 

 

 

20/09/27()20:10:56No.731720822

「ふふ、こうやってくっついてるだけでも気持ちいいよね?

 嘘をついても無駄だよ?こんなにも………大きくなってるじゃないか」

 

花畑の真ん中で寝転ぶマスターは裸であり、

その上に跨って密着しているマーリンもまた裸だった。

 

胸と胸が、腹と腹が、股間と股間が隙間なく密着し、

マーリンの足はマスターの膝の裏を通すように絡まっている。

手と手は交互に指を絡めつつも時折マーリンの方から軽く握りしめる動作をすることで、

好んで恋人繋ぎをしているのだと言外に伝え続ける。

 

だが自分のその姿をマスターが見ることはできない。

マスターが見ることが出来るものはただ1つ、マーリンの顔だけだ。

密着したその姿勢のまま、長く伸ばした後ろ髪をマスターの顔の周囲に下ろす。

糸よりも細くしなやかな髪に包まれてしまえば、互いの顔を見つめあうことしかできないのだ。

 

 

 

20/09/27()20:11:19No.731721005

切れ長の目でマスターの目を見つめる。

頬は軽く笑みを浮かべつつも、僅かに紅潮している。

細い鼻に小さな唇。見れば見るほど美しく、まるで現実の物とは思えない程だ。

 

2人が初めて出会った燃える冬木の町でもマスターは彼女の顔に見惚れていた。

数々の特異点を乗り越える時も常に彼女は傍に居て、時折彼女の横顔を一瞬だけ覗いては名残惜しくも前を向きなおしたりしていた。

たまに彼女をマイルームに呼び2人だけで話す時もあったが、その美しさに話の途中で言葉に詰まることは何度もあった。

 

一目惚れであり、その後も惚れ直し続けていたのだ。

 

そんな彼女に至近距離で見つめられたマスターは堪ったものではない。

痛いほどに心臓は鼓動を激しくし、男のアレは今までに無いほどに大きくなってしまっている。

しかもこの密着だ。体の同じ部位がくっつき合ってるのだとしたら、この柔らかくて少し押し込めてしまっているものは………。

 

 

 

20/09/27()20:12:12No.731721398

「どうしたんだい?まるで何かに気を取られているみたいじゃないか」

 

彼女の言葉に意識を股間から目の前に景色に戻す。

ただ彼女の顔しか見えない。そしてただ彼女のことしか思えない。

心の全てが彼女の存在だけに塗り替えられていく。

 

「そうさ、もっとボクに溺れて………君の物語をボクだけの物にして………」

 

心が、魂までもが、塗り替えられていき、目の前の相手を愛することしかできないようになる。

 

「ボクを見つめて、ボクを想って、ボクを愛して………」

 

言葉が呟かれるたびに吐息が顔にかかってくる。

物理的に甘さを感じてしまいそうになるほどの甘い言葉。

夢魔の血を引く彼女にとっては、言葉だけで相手の心を思うように動かすのは容易いことなのだろう。

 

 

 

20/09/27()20:12:38No.731721605

だが言葉で心をだけではない。同時に密着している体でマスターの体を浸食し続けている。

絡まった指に軽く力を入れられるたびに、まるで恋人とイチャイチャしているかのような甘い心地を感じる。

ささやかだが確かな柔らかさと先端の硬さを感じる胸は、押し付けられる度に心の底から興奮と嬉しさが湧き上がってくる。

足を動かされると太腿どうしが擦れあい、スベスベの肌の感触とフニフニの柔らかさを刻み込まれてしまう。

 

気持ちいい。気持ちよすぎる。

心と体の両方を同時に堕とされるのはこんなにも気持ちいいのか。

抜け出せる気がしない。いや、抜け出そうとすら思えない。

 

「良い顔になってきたね………。その顔がずっと見たかったんだ」

 

もはや理性など欠片も無く、もっと愛されたいと求め続けるだけの存在に堕とされてしまった。

もっと愛して、もっと気持ちよくして、もっと、もっと、もっと、と。

マーリンの言葉を邪魔しないように自身は言葉を発さず、目で訴え続ける。

この上なく無様で………何よりもマーリンの求めた姿。

 

 

 

20/09/27()20:13:28No.731721937

「………今からね、1度だけ。1度だけ、君がずっと望んでいた言葉を言ってあげよう」

 

そう言いながら、フィニッシュのための準備を始める。手や上半身、足は動かしていたが、今まで動かしていない部分もあったのだ。

それは腰………つまり男女の最も大切な部分を擦り合わせるための場所である。

 

1度だけ言われて、………同時に君は達してしまう」

 

緩やかに、動き始める。すでに濡れきっているアソコをマスターのアレに擦ると、僅かに快感の声が口から漏れた。

早くは動かさない。彼が達するのはあの言葉と同時にだ。

それまではまるで赤子をあやすかのように、優しく優しく愛してあげなくてはならない。

 

「達すると同時に、この言葉は君の体と心の全てに染み込んでしまうんだ………」

 

マスターはその瞬間を今か今かと待っているし、マーリンもそれは気づいているが、あえて言葉を重ね続ける。

これは儀式なのだ。自分と、彼の。いや、自分と、彼だけの。

 

 

 

20/09/27()20:13:57No.731722137

「染み込んで………もう決して抜け出すことは無いのさ」

 

儀式には勿体ぶった時間が必要だ。

すぐに初めてすぐに終わらせる儀式に如何ほどの価値があろうか。

あえて時間と手間を浪費することが、儀式に価値の重みを生じさせる。

 

「いつまでも、永遠に、この言葉は君の中に残り続ける………」

 

だからこそ、マスターに強く刻み込まれる。もはやマスターは『人』でも無ければ『マスター』ですら無い。

愛を求め続けるだけの『伴侶』になるのだ。

 

「さあ、行くよ?いくよ?イくよ?………………………」

 

数瞬、言葉を溜める。体も動きを止めるが、頭だけは少しだけ斜め前へと動かす。

自身の口が、彼の耳元へ近づくように。

 

 

 

20/09/27()20:14:16No.731722261

「………………………好き」

 

言葉と同時に手を握り、胸を押し付け、腰も踊らせる。

たったそれだけで心と体の両方に許容量を超える快感を叩き付けられたマスターは、僅かな時間も我慢できずに射精してしまった。

 

喉の内側に留めておけなかった快感の喘ぎ声があふれ出していく。

マーリンの耳にもそれは届き、彼女に達成感と幸福感を与えるのだった。

 

そっと頭を元に位置に戻し、再び彼の顔を覗き込む。

男が射精している時の、何一つ取り繕うことのできない間抜けな顔がそこにあった。

女性に上に乗られ、散々に焦らされた挙句の、全てを委ね切った依存射精の快感は到底耐えられるものではなかったのだ。

 

だが、その顔こそがマーリンの望んでいたものであり、

今こうして慈愛の目で見つめているものだった。

 

 

 

20/09/27()20:14:51No.731722507

かつて一目惚れしたその顔が、優しく見つめてくれている。

絡まった指は断続的に握られ、愛情を伝え続ける。射精の脈動に合わせて腰が押し付けられ、快感が跳ね上がっていく。

 

自分の情けない射精を受け入れてもらった。

マスターの中に生まれたその実感が、自らの内側に染み込んだ『好き』を後押しし、

途切れることの無い快感を生み続ける。

 

肉体の快感でイき、心の快感でイく。

本当に永遠に続くのではないかと思えるほどの時間、マスターはイき続け、

ようやくゆっくりと射精が終わった。

 

「………お疲れ様」

 

射精の余韻に浸るマスターに一言だけそう呟き、

マーリンは真っ直ぐに顔を下ろしたのだった。

 

 

 

20/09/27()20:15:04No.731722608

おわり

 

 

 

20/09/27()20:16:34No.731723362

cv櫻井の呪いをかけてやる

 

 

 

20/09/27()20:18:21No.731724184

>cv櫻井の呪いをかけてやる

おまえー!

シコれる

 

 

 

20/09/27()20:19:40No.731724834

>cv櫻井の呪いをかけてやる

そんなもの1レス目からかかっていた

ピクリとも反応しねえ

 

 

 

20/09/27()20:18:42No.731724350

櫻井でもシコれて一石二鳥なのでは

 

 

 

20/09/27()20:19:37No.731724810

見た目は最高

 

 

 

20/09/27()20:20:36No.731725316

君が望んでいた言葉が

「……ここまで全部CV櫻井」

じゃないかは警戒していた

脳内では全てCV櫻井だったのでノーダメージだった

 

 

 

20/09/27()20:29:17No.731729573

>君が望んでいた言葉が

>「……ここまで全部CV櫻井」

>じゃないかは警戒していた

>脳内では全てCV櫻井だったのでノーダメージだった

単なるクロ高だこれ

 

 

 

20/09/27()20:21:32No.731725777

所感でいいか?

肌の感覚を滑らかな表現で少しずつ焦らされるのはマーリンらしい

何より読んでいて幻惑に引き込まれる程罪づくりな作品でとても満足した

とても満足した

 

 

 

20/09/27()20:23:24No.731726722

お労しやギネヴィア

 

 

 

20/09/27()20:24:39No.731727414

ああ花の魔術師って…

 

 

 

20/09/27()20:27:19No.731728723

目隠しずれてますよサキュバスさん

 

 

 

20/09/27()20:32:24No.731730815

櫻井はおいといて蠱惑的な悪女いいよね

取り返しのつかないところまで堕ちていきたい

 

 

 

20/09/27()20:45:45No.731736940

淫魔がよぉ…

 

 

 

20/09/27()20:48:20No.731738036

ただの悪女でも独占したガールでも良い