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20/07/11()19:31:36No.707606643

『ねえ、カルナさんは知ってる?動くガネーシャ像の噂。夜な夜な生贄を求めて食堂に向かって動き出すんだって…』

「ガネーシャ像が動くことは知っているが、それが何故怪談のように語られているんだ。お前も人伝に聞いただけだから詳細は分からないのか。噂を探る為と夜の学校に一人で忍び込まれては困る、日が昇っているうちに解決することにするか。――どこに行くかだと?決まっている、ガネーシャ像の元へだ。」

――ガネーシャ像前

何の変哲もないガネーシャ像だ。動き出す気配など微塵も無いが…カルナさんは像に向かってノックを始めた。―――何も起こらないようだ。

「……ふむ、居留守を決め込んでいるのか。ならばこうだ…!」

槍の石突にあたる部分で像をガンガンと叩きだした。高速連打で持ち前の敏捷を存分に無駄遣いしている…

 

 

 

20/07/11()19:31:46No.707606697

「ぎゃー!響く!!暴力はんたーい!」

『…え?像が喋った…?』

「ガネーシャ神よ、トドのように寝転がり過ごす怠惰な生活はここで終わりだ。お前の行動が皆に恐怖を振りまいている、改めるがいい。」

「誰がトドっスか!?今のボクは象なんですけど!相変わらずお父さんみたいっスね…って、あ……ど、どーも……」

『―――中の人など…いた!!』

 

 

 

20/07/11()19:32:20No.707606901

「へー…食堂にロールケーキとかポテチを取りに行く様子がそんなことに、人の想像力ってすごいっスね。どうして像の中にいたかって?ボクってば学生で青春してリア充するキャラではないじゃないっスか。」

「お前は学生というにはとうが立ちすぎているな。」

「…またこれだよ。まあ、とにかく!教師も何か違うわけで、その点校内に設置されている像の役割は、引きこもりのガネーシャさんにはちょうどよかったということです。おわかり?」

『何となく分かったような?そういえば夜の校内は危険な空間になってるけど、ガネーシャさんは大丈夫だったの?』

 

 

 

20/07/11()19:32:34No.707606976

「へ?何がっスか?夜の学校に何か出る?うーん、そんな感じのものは一回も見たことないっスね。学校の様子も変わる?とても暗くなったり、空の色が変わったり、人の気配が無くなったり…いやー、何も変わりのない学校だったっスよ。部活動をしてる生徒で賑やかだし、先生方は何か仕事してるし、もちろん灯りも点いてるっス。」

『自分の見た光景と全く違うな…どういうことだろう。』

「キミが夜の学校を訪れるとそうなるんだよね?夜間限定で学校は人によって見せる顔を変えている…ペルソナを付け替えているということっスかね。」

『じゃあこの変異も自分の心の内に原因があるのかな…』

「やだなー、そんなに真に受けないで欲しいっス。普通の夜の学校の様子が知りたいなら、ボクに任せるっス。あ、その時には供物プリーズ。具体的にはプレミアムロールケーキとか!引きこもりは継続の方向でいくので、カルナさんがすごい顔で睨んでるけどボクは負けない!―――やっぱり怖い…像のまま動き回るとか紛らわしいことはやめるので許して?」

 

 

 

20/07/11()19:32:44No.707607034

【恐怖!動くガネーシャ像を解決?した】

もう像が独りでに動き出すことはない、何故なら中の人が引きずり出されたからだ。

【ガネーシャ神を発見した】

像の中にはトド…いや象がいた。供物と引き換えに色々な情報を教えてくれるようだ。アウトドア系の遊びには中々ついてきてくれないが、インドア系の遊びなら付き合ってくれるだろう。

 

 

 

20/07/11()20:08:17No.707619563

ほんとかー

ほんとに解決したのかー?

 

 

 

20/07/11()20:18:27No.707623258

夏七不思議の中にもガチで無害なのにカウントされたのとかあるのかもしれない

 

 

 

20/07/11()20:23:43No.707625145

引きニートが実力行使に出る事なんて出来ないよ…