okitasan

20/07/08()00:38:30No.706583713

「剣道部一番隊隊長」…それが今の彼女、沖田総司である。

いや実際のところの頭は、臨時部長代理である土方歳三なのだが。

異様な腕前で部員をばったばったと薙ぎ倒した結果、部内でそう呼ばれるようになってしまった。

「この部室で過ごす鍛錬の日々や稽古試合、気分も晴れますし中々悪くないんですよねー。

どことなく試衛館に雰囲気近くて、懐かしい気分になりますし。

マスターも今度、見学にいらしてくださいよ!剣道部一番隊隊長の晴れ姿をお見せしますとも!」

相変わらず距離が近い…!それにしても、やけにこの所テンションが高い。

この特異点に迷い込んで数日、相変わらず脱出の手がかりも、聖杯の足取りも見つからないものの、

サーヴァントである二人は生徒に紛れ込んで、この学園を調査…もとい順応している。

そのあたりの手際の良さは、流石(?)新選組なだけあるのだろうか。

「─帰ったぞ」

部員の指導と調査を終えてきた土方が戻ると同時に、沖田は勢いをつけて立ち上がる。

では、見回りに行ってきますとも!と、ぱたぱたと忙しく駆けていく。

 

 

 

20/07/08()00:39:22No.706583939

「この暑いのに、沖田さん随分元気ですよね…。」

「………フン」

土方は、感情の読みにくい表情でその後ろ姿を眺め、どかりと座り込む。

そして少しの沈黙と共に、茶を啜ると共にぽつりと土方が呟いた。

「藤丸…あいつの今の主がお前だっていうのなら、今度の合同試合、よく見とけ。」

…?

反応を返す前に、土方は気だるげに体を起こし…だけど背中を向けたまま、勝手に続ける。

「あいつのマスターをこれからも続けるって言うんなら、お前は見ておくべきだ。

悍ましい魔剣を使う人斬りでもなく、だらしねぇ病人でもねぇ、

ましてやセイバーのサーヴァントでもねぇ、青っちょろい剣士としてのアイツをな。

…こんなおかしな特異点でもねぇと、見る機会もねぇだろ。」

それは、何時に無く真剣な声色で。

 

 

 

20/07/08()00:50:40No.706587105

何気に土方さん、年頃の女子に血なまぐさい道を歩ませてた事気にしてたのか・・・

 

 

 

20/07/08()00:53:30No.706587977

沖田さんは剣道部のエースか

 

 

 

20/07/08()00:54:22No.706588197

殺し殺されの世界にいないおき太さんいいよね…

 

 

 

20/07/08()00:55:01No.706588368

沖田さんのオリジンは土方さん的には道場の誰も勝てないと笑ったあのバカって感じ

 

 

 

20/07/08()01:17:44No.706593486

土方さんが喋りだすあたりでBGMの記憶の回廊流れてそう

しんみり…