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2019/05/18 00:19:08 No.592023157

朝、鏡を見て驚愕するのは、人生で二度目になる。
自分の顔が自分のものでなくなってしまった時は、衝撃のあまり声が出なかった。
ならば、自分に犬の耳と尻尾が生えているわかったときには、いったいどうすればいいのだろう。

 

 

 

 2019/05/18 00:19:26 No.592023253

検査の結果、呪いや敵の攻撃によるものではなく、日常生活や戦闘に支障はないとのことだったので、解決策が見つかるまではひとまず放置する、という流れになった。
怖かった。また、自分が自分でなくなってしまうのではないかと。カルデアの人たちは面白がりながらも、自分の心配をしてくれたし、自分もそれに応じようと努めた。
みんな、優しい人たちだ。そんなとき、見慣れた黒い影が、横を通りすぎていった。
「あっ、師匠--」
声が追いつく前に、その影は姿を消していた。

 

 

 

2019/05/18 00:19:45 No.592023353

これが付いてから、少しだけ変わったことがある。
匂いに敏感になったこと。何かを抱えていると安心すること。
そして、誰かのぬくもりが恋しくなること。
始めは気がつかなかった。けれど、時が経つにつれてはっきりとわかるようになった。
あの人の匂いが心地よいこと。あの人の背の高い身体が、そばにあると安心すること。あの人がそばにいることが、自分を満たしてくれること。
そしていま、あの人は自分のそばにいてくれないこと。
夜になると、とても不安になる。そばにあったはずの大切なものが、今はもうどこにもない。
「師匠、どこにいるのですか……?
はやく、きて、ください---」

 

 

 

 2019/05/18 00:20:08 No.592023436

ある夜、師匠の匂いがはっきりと感じられた。
普通なら、他の人や物の匂いに紛れてしまうのだが、そのときは違った。何故なら、師匠の匂いは人が滅多に通らない細い廊下だけに続いていたのだから。
いてもたってもいられなかった。何か他人に知られたくないことをしていることはすぐにわかった。
でも、もう抑えられなかった。師匠に会いたくて、仕方がなかった---

 

 

 

 2019/05/18 00:20:22 No.592023498

「もう、きっと彼女とは一緒にはいられない。
私も、本当に残念だよ」
視覚が、聴覚が、頭の中を苛んだ。
時計塔の決定。配置の転属。現存する宝具と担い手の回収---
そんな言葉が飛び込んできた。
嘘だ。嘘だ。嘘だ---
ここはカルデアで、自分達はサーヴァントのはずなのに、そんなことがあるはずがない---
頭の中で言葉が叫ぶ。今目の前で起きている現実を受け入れまいと、必死で否定しようとする。
「グレイ---」
美しい金の髪を靡かせて、いたずらめいた笑顔をいつも浮かべている彼女の、今まで見たこともないような重苦しい表情は、私の抵抗をあっさりと打ち砕いた。

 

 

 

 2019/05/18 00:20:39 No.592023593

痛い。
胸が、張り裂けそうなくらいに痛い。
もう、あの人といっしょにいられない。
あの人も自分も、これからずっと、誰とも知らない人のものにされて---
きっと、師匠はこのことを知っていたのだ。知っていたから、自分に会わずにいたのだ---
「し、しょう……!」
どれだけ泣いただろうか。師匠からもらったハンカチは、もう濡れてくしゃくしゃになってしまった。
きっと、自分の心だって、こんなふうに---

 

 

 

 2019/05/18 00:20:56 No.592023670

鼻にかかったハンカチから、師匠の匂いがした。
そのとき、自分の身体に、知らない熱が宿るのがわかった。
脚の間と、胸に手をやる。師匠をもっと感じられるように、ハンカチを顔に寄せる。
「ししょう…ししょう……!」
手の動きが、自然と早まっていく。触れたところから、甘い痺れが走ってゆく。脚の間にやった指が、濡れてゆくのがわかった。
息をして、師匠の匂いが流れ込んでくると、甘い痺れはずっと強くなった。
もし、この手が師匠の手だったら。もし、師匠が自分にこうしてくれたら。

 

 

 

2019/05/18 00:21:38 No.592023918

「あっ……あぁんっ……!」
甘い痺れは、狂おしいほどの快楽に変わっていた。音が立つくらいに、強く指をかき回した。
「はぁっ……ああ、もっと、してください--
ししょうの、すきに、して--」
気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい……!
「んっ、あっ、あぁん……!」
身体の力が一気に抜けた。何かが、頭の中で弾けた。
「あっ、はぁ、はぁっ…」
知らなかった。こんな気持ちも、こんな感覚も。
疲労が、全身を巡っていた。けれど頭は、妙に冴えていた。
足が、ひとりでに動いていた。

 

 

 

2019/05/18 00:22:05 No.592024038

「待っていました、師匠」
ドアを閉めてベッドのそばに来た師匠が、驚いた顔を見せる。
当然だろう。何の断りもなしに、いきなり部屋のベッドに入っていたのだから。
「何か、あったのか」
「はい。師匠に、どうしても伝えなければいけないことが」
重苦しい空気が流れる。けれど、言わなくては。
「拙は、師匠のことが好きです。ひとりの女として、師匠のことを愛しています。
どうか、拙をただの弟子ではなく、恋人に、していただけませんか」

「すまない、グレイ。
それは、できない」
うつむいた彼の顔は、自分には見えなかった。
でも、自分にはわかっていた。彼がどんなふうに応えるのかも、何を想ってそうしてくれたのかも。
そして、自分がどうするのかも。

 

 

 

 2019/05/18 00:24:01 No.592024568

「わかり、ました。では---」
そっと、見せつけるように、服をはだけさせていく。うつむいた彼の顔が、今度はいま見ているものが信じられないとでもいうような表情を浮かべて、自分に釘付けになっていた。

胸のボタンを全てはずして、襟をくつろげる。そこには、あって当然の、あってはいけないものがあった。
黒い首輪と、そこから伸びる紐。
呆然と立ち尽くしている彼の片手に、紐を握らせる。
「わかっています。師匠は、拙のものになんかならないって。拙の手は、もう師匠の心に届かないんだって。
だから、拙のことを、師匠のものにしてほしいんです。
師匠の思う通りに、師匠の望むままに、拙のことを躾けて、拙のことを壊してほしいんです。
そうすれば、ずっと師匠のそばにいられるから---」

 

 

 

2019/05/18 00:24:45 No.592024773

疲れきった顔の師匠の手をとって、少しずつ丸みを帯びはじめた自分の胸にそっと着地させる。
抵抗は、思った以上に少なかった。
こんなことは許されないと、頭の中で叫ぶ声が聞こえる。
でも、もう何も聞きたくなかった。もう自分は、あなたに愛してもらえるなら、他のことなんてどうでもいいと思えてしまうのだから。
いつから、こんなにおかしくなってしまったのだろう。でも、そんなことももうどうでもいい。
今はもう、何も考えたくない。ただ、あなたに触れていてほしい。どうせ壊れてしまうのなら、大好きなあなたの手で、めちゃくちゃにしてほしい---

「なんでも、します。いたいことでも、はずかしいことでも、師匠の望むことなら、拙はなんでもします。
だから、おねがいします。
拙を、もらってください。
師匠の望むままに、拙のぜんぶを、師匠の色で染め上げてください。
師匠じゃない誰かのものになんて、なりたくないです---」

 

 

 

 2019/05/18 00:25:04 No.592024861

師匠の腕が、自分の背に回される。ずっと背が高くて、ずっと届かなかった胸の中に、身体を預ける。
痛いくらいに、きつく抱きしめられる。でも、うれしい。師匠が自分を求めてくれた。師匠が、自分の想いを受け入れてくれた。やっと、師匠のものになれる---
そっと、ベッドに押し倒される。空いた服の隙間から、手が身体に触れる。
ひとりでしたときとは比べ物にならないくらい、強い快楽が駆け巡った。
これからすることは、もっともっと気持ちいいのだろう。嫌なことなんて、忘れてしまえるくらい。
「はい。どうか、たくさん可愛がってください、御主人様---」
紐を引かれた首輪の鈴が、応えるようにちりん、と鳴った。

 

 

 

 2019/05/18 00:25:19 No.592024935

いろいろ加筆

 

 

 

2019/05/18 00:36:57 No.592028180

むっ!

 

 

 

2019/05/18 00:41:44 No.592029491

いいねぇ…

 

 

 

2019/05/18 01:02:37 No.592034811

このふたりは一線越えたらズブズブになってそう

 

 

 

2019/05/18 01:09:57 No.592036703

師匠見ると尻尾ぶんぶん振っちゃってるグレイちゃんいい…

 

元スレ:http://img.2chan.net/b/res/592023157.htm

 
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